Keep To Your Philosophy リミックス/リマスター

コロナウイルスでみな大変な思いをし、先の不安も多いと思います。これから日本や世界の経済がどうなるかは分かりませんが、今は最善を尽くして日々を過ごしていきましょう。

私は正月過ぎから2ndアルバムのリミックス/リマスター、及び一部リレコーディングに着手しています。12曲の全トラックを96kHz/24bitのハイレゾ規格に変換して、ベースは全てプレベで録り直しです。

2月末の三連休に有給を足した4連休で、全12曲分のベースのレコーディングを完了しました。

どの曲も弾き方など忘れているので、まず過去の自分の演奏を覚える所から始め、練習しては音作りをしてレコーディング。でまたリセットして覚えてレコーディング。競技かるたをしてるような気分でした。

1日3曲×4日間ひたすらベースを手にし、夢の中でもベースを弾き、目が覚めてもベースラインが頭の中に流れていました。

去年の終わり頃にベースのPUを二つともローラー製に換えたので、非常に良い音で録れました。

“Remenber” と “Utter Shooter” だけはヘフナーを使って再レコーディング。”Remenber” のベースラインを弾くには小振りのヘフナーが最適で、良いグルーヴ感が出せました。

ギターはアコギの音を今のメインギターのS.Yairiで録りたくて、LRの片側だけ二曲分録り直しました。後はバッキングの歪んだ音。これは来週からレコーディングを開始します。

今回何年振りかにセカンドアルバムを客観的に聴いて感じたのは、やはりこれは凄いアルバムだったという事です。

色んなジャンルの要素が入り混じった楽曲、その完成度の高さ、アルバム全体の流れ、ソウルフルなボーカル、ギターリフやフレーズのセンス、歌うようなベースライン。これを一人の人間が作ったというのか?天才じゃないか!

これを評価出来ないならそれはもう聴き手側の意識の問題。洋楽ロックが好きな人でこのアルバムのリマスターを聴いてノーリアクションの人は、単にブランドのタグでしか音楽が評価出来ないエセ野郎でしょう。

このアルバムが今に至るまで何の評価も得られないのは、このアルバムの存在を誰も知らないから。でも作った本人はその価値を再認識しました。これをこの世に残せた事は誇るべき事です。

表現としてはこれ以降作った音楽の方が成熟してますが、音楽的には(特にロックアルバムとしては)このアルバムが最高傑作です(発音は悪いですが)。

殆どの人は自分の才能に限界を感じて音楽をやめていきます。だから私は未だにやめる事が出来ずにいます。誰にも届かなくてもその価値を自分が分かっている限り作り続けねばならない。それはきっと意味ある行為だから。

未来の人間が過去の人間の音楽を聴く時、その基準は曲の良し悪しだけ。それが音楽の本質です。

ちなみに今週末はリミックス作業から一旦離れ、もの作りモードでした。とある返礼品を作るついでにギターのピックガードを一新しました。

薄いアルミ板をピックガードの形にカットして、ベースのピックガードに金箔を貼った要領でプラチナ箔を貼りました。その上に透明のピックガードを被せて完成です。

今までのメタルピックガードは重かったのでこれでかなり軽量化されました。後は振動が変わって音の変化がどうなるか。ブリッジも結局ストラトタイプのブラス製に変更。

三連サドルの方が太い音が出たけど、こちらの方が音に粘りがあるのでハム向きです。世界に一本のユニークなギターです。

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