新型コロナウイルス

去年の12月8日に中国武漢で最初の発症が確認されてから、日本でも今年の1月以降、特に中国の春節で80万人以上の中国人観光客が日本に押し寄せてからは、国内でも感染者が増加している新型コロナウイルス。

2月末現在では感染経路が不明なケースも増えてきており、世界中に拡散されつつあります。中国国家衛生健康委員会の発表では、一度感染しても再感染するリスクがあるようで、つい先日日本でも陰性になった患者の再感染が確認されました。

インド工科大学の研究者がバイオアーカイブに投稿した論文に、『新型コロナウイルスには4つの他のウイルスのタンパク質が挿入されており、そのすべてがエイズウイルスのタンパク質と同じである』というものがあり、これをソースにしたネット記事がTwitterなどで拡散され、様々な憶測が生まれました。

『新型コロナウイルスにはHIVウイルスの性質が含まれている』
『新型コロナウイルスはHIVウイルスとインフルエンザウイルスを合成して人為的に作られた』
『HIVウイルスは免疫機能を破壊して免疫不全にするので、新型コロナも抗体が作れない』
『新型コロナウイルスは武漢にあるウイルス研究所から流出した生物兵器である』
『致死率は3%だが、二度目の感染が危ない』
『新型コロナウイルスはインフルエンザのように変異する性質があり、免疫記憶が作用しない』

現段階では不確かな事が多すぎて、どれも憶測の域を出ません。ただエイズの発症を抑える薬や、エボラ出血熱の治療薬などの投与は実際に各国で試されており、タイの保健省の発表では抗HIV薬とインフルエンザ薬との併用で、重症患者の症状が安定したとの報告があり、日本でも2月18日に菅官房長官の会見で、新型コロナの治療方確立に向け、抗HIV薬の臨床試験開始の準備を進めるとの発表がありました。

果たして今後どう収束していくのか、或いは拡散する一方で世界経済が大混乱に陥るのか。潜伏期間や自己免疫力による発症の個体差、検査の有無もあるので、実際は発表されている以上の感染者数である事は間違いないでしょう。

接触感染のリスクも高いので、人の密集する現代社会でこれを収束させるのは非常に困難な事です。気温の高いシンガポールや台湾、オーストラリアにも感染者はいるので、一部専門家がいうように暖かくなれば収束するというのは楽観的すぎる気もします。

現状ホテルや観光業、中国からの輸入に依存する業種やその関連業者は大打撃を受け、今後の状況次第では東京オリンピックの開催も危ぶまれます。

日本政府は春節による中国人観光客の経済損失を惜しんで、中国人の全域入国禁止措置を取らなかった為、高い代償を払う事になりました。

今はまだ初期段階ですが、ここから一気にウイルスの拡散がねずみ算式に広がれば病院も受け入れ不能となり、経済も大不況に陥って物流も滞り、物が供給されない状況が長く続く可能性もあります。

離職者の増加は自殺や犯罪の増加にも直結します。ワクチンが完成する頃世の中がどうなっているのか不明ですが、何とか終息して欲しいものです。

取り敢えず各々がやるべき事は石鹸での手洗い・うがいの徹底と、人の密集した場所や人との接触を可能な限り避ける事。

自己免疫力を上げる為にビタミン、ミネラル、必須アミノ酸、食物繊維の摂取も重要です。また、TwitterやSNSは非常時には便利なツールですが、書かれている事を鵜呑みにするのは危険です。

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