PC作りました

去年Universal Audioのプラグインを導入する為、Pro Toolsを最新版の12にアップグレードしてから、急激にPCのスペック不足を感じ、不具合も増えていました。

ミックス時はCPUが悲鳴を上げ続け、8GBのメモリでは全然足りない。けど今のPCではこれ以上メモリを増設した所で認識出来ない。

決して低スペックなPCではないので普通に使う分には快適なんだけど、8年前に自作したPCで最新版のPro Toolsを動かすのは正直キツイ。

DTMのレコーディングも今はサンプリングレートを96kHz/24bitのハイレゾ録音にするのが主流です。最終的にマスタリングする際にCD規格の44.1kHz/16bitに変換する訳ですが、元の音が48kHzと96kHzでは変換後に明確な差が出ます。

更に96kHz/24bitならそのままハイレゾ音源にする事も可能。ちなみにDVDの規格は48kHz/16bitなのでCDより音は良いです。

サンプリングレートは高いほど情報量が多く、音も良くなりますが、その分重くなります。私の音楽はこれまで全て48kHz/24bitで録音されたものです。

これ以上サンプリングレートを上げると、PCが物凄いストレスを抱える事になる。というか多分動かない。途中で落ちるかフリーズする。

今以上に良い音にするには96kHzや88.2kHzで録音しなければならないけど、今のPCではそれは不可能。動作も不安定になってきている。

という事で思い切って音楽制作専用のPCを作る事に決めました。出来るだけ小型の方が防音室への移動も便利なので、マザーボードはMicro ATX規格にしました。

CPUはインテルのCore i7 6700K(4GHz)、メモリは今の4倍の32GB、電源は80PLUS認証Goldの750W。SSDはサンディスクかCFDで迷った末、CFDの東芝製MLC(512GB)に決めました。

SSDが出始めの頃はHDDと比べ耐久性が疑問視されてましたが、今ではTLCのSSDが主流になってるぐらいなので、そこまでナーバスになる事もないのでしょう。とはいえ私は安心を買う為、TLCでなく割高なMLCを選びました。

OSはWindows 10 Pro(64bit)。win7と比べて使い勝手が悪い。でも新規で組むなら10を入れるしかない。音楽制作で使うPCだから最新版の方が良い。

ケースはRAIJINTEKのアルミケースSTYX。一見光学ドライブが付けられないケースに見えますが、サイド左下にDiscを入れる穴があり、スロットインタイプの薄型光学ドライブが付けられるようになっています。

PCIeスロットにはIEEE1394を増設してオーディオインターフェイスが繋げるようにしています。最近のマザボにはFirewireはもうないようです。

写真逆側のマザーボード裏のパネルにはSSDが2台設置出来る細い隙間があります。また写真では取り外してますが、手前にもSSDやHDDを2台取り付けるパネルがあり、別のPCで使用していたSSDを2台とHDD1台、更に今回購入したCドライブ用のSSDと計4台を繋いでいます。

PCIeスロットの一番上部にあるのはUAD-2のボードです。一番下部はグラボ。ゲームはやらないのでグラボは特に必要ないんですが、デュアルモニターで作業する為に最も安いグラボを入れてます。

自作PCを組む事自体はそれ程手間ではないけど、ソフトを入れるのがかなり面倒でした。Pro Tools本体以外に12種のメーカーのプラグインがあり、全部入れるのに結構な時間が掛かりました。容量もかなり食います。

でもPro Toolsの動作はとても速く、静かで、安定しています。タイミング的にもちょうど良い機会だったと思います。これで次回のレコーディングから96kHz/24bitのハイレゾ録音が行えます。

さて、現在製作中の曲は既にミックスを済ませ、後はマスタリングを残すのみです。マスタリングは今後は自分で行うので、専用の波形編集ソフトを買ってPCに入れたら作業再開です。

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