2ndアルバム再リマスター
4thアルバムを8月に完成させ、今は新曲を作らずに2ndアルバムの再リマスターをしています。
Signatureの音質が過去3作とは明らかに変わり、このレベルで過去作を作り直したいと思い、まずは2ndの音源を今のアナログアウトボードを通した音でリミックス・リマスターをして、完成したら3rd、1stの順に全部やり直します。
これを最終リマスターにして過去作にはもう一切手は付けません。おそらくこれ以上の音質向上も見込めないでしょう。
今2ndアルバム全12曲の百何十トラックもの音処理が済んで、これからミックスに入る所ですが明らかに音質が向上しています。
思えば10年前に1stアルバムを作った当初は最低限の機材でオールプラグインの48kHz/24bit録音だった。
そこから少しづつ機材をグレードアップして96kHz/24bitのハイレゾ録音になり、マイクがノイマンU87になり、モニターはGENELECとYAMAHAになり、オーディオI/FはFireface UCXになり、マイクプリもAURORA AUDIO GTP1とRUPERT NEVE DESIGNS 5211を揃え、コンプはdbx 160XとBLACK LION BLUEYを導入。
ミックスの技術も知識も10年前より格段に上がりました。その経験を経て音質を向上させる為に最も重要なものはマイクプリだった事も分かりました。
マイクプリの実機で音質向上に最も効果があるのはAURORA AUDIOのGTPシリーズかRUPERT NEVE DESIGNSのSHELFORD、次点で5211。おそらくそれ以外の10万前後のものでは上記で得られる音質向上はなく、どれも似たりよったりでしょう。
良いマイクとそこそこのマイクプリより、良いマイクプリとそこそこのマイクの方が音質は向上する。音楽制作で一番重要なのは20万以上のマイクプリでした。
プラグインは安価で便利だけど、やはりマイクプリとコンプは実機を使った方がトータルの出来に差が生まれます。
2ndのリマスターは11月中には完成させる予定です。